職場のO嬢が、叫んでいる。
O「3.5インチのフロッピーデスク(FD)が無い。」
見れば、FDを、手に持っている。
N「手に持っているじゃない。」
O「いえ、これ(FD)を入れるやつ。」
ああ。「FDドライブ」の事か。どうもPCの事となると、正確に言わない人が多い。
職場のPCは、「FUJITSU」製のディスクトップ型。FDドライブを内臓していないやつなので、そんなに古いものではない。外付けのFDドライブを、USBで繋いで使用している。古いPCなら、必ず「FDドライブ」は付いている。
通常は、PC画面の「マイコンピューター」アイコンをクリックすると、「3.5インチFD(A)]と、ちゃんと出てくる。
しかし、確かに「3.5インチFDドライブ」が無い。見ると「5.25インチFD(A)」に、化けている。
エッ、何故だ?
5インチのFDなんて、20年も前の話ではないか?
このPCは、外見や仕様は、新しいが、PCの頭の中は、「古い知識」なのか?
まさか、昔のPCの再生品ではないだろうな? いろいろ、推察する。
それは、さておき、いろいろチェックする。すると、外付けFDドライブのUSBコードが抜けている。USBコードを、PCに挿入するとちゃんと認識する。でも、別のFDドライブ(F)としてである。
PCもオペレーターに似てくるのか、O嬢そっくり。一度覚えたことは、頑として変えない。いまだに計算するときは、「算盤」を持ち出しパチパチやっている。若い人では、「算盤」を見たこともない人がいる時代なのに。
USBコードの抜けていた事を話すと、
「先ほどPCの回りを掃除したときに、コードに触れ抜けたのね。」と、すましている。
こちらは、自分の仕事時間を潰し、FDが使えるようにしてあげたのに、詫びも何の礼もなし。
PCを再起動して、通常の「マイコンピューター」画面となる。
5.25インチFD。懐かしいな。四角の紙のケースに入っていた、黒色のやつ。
そういえば、友人から「昔の5インチFDから、データを読み出せないか。」と相談されたことがあったのを、思い出した。
ことによると、このPC、5インチFDが読めるかもしれない。「古い頭」は、頭で、使いようか。
妻のayameにFDのことを、話す。
FDは、「3.5インチ」の前は、「5インチ(約13cm)」、その前は「8インチ(約20cm)」だったと。
ayameは、「8インチ」でも、「5インチ」でも、私には関係ないような顔をして、「そう、私が生まれる前の話ね。」と、年齢がばればれなのに、すまして嘘をつく。 許せない。
もう、○暦も過ぎているのにーーー。 そんな昔に、PCなんか無かったはずだ!!